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2008年11月13日 (木)

大英博物館ツアー報告

<準備>

 大英博物館に何回か足を運んで、書籍売り場にある同博物館の案内書を漁り、その中から、2冊聖書に関する収蔵品解説書に目を通していました。とにかく、膨大な展示の中から、聖書に関するものを、またその中から今回見るべきものを選ぶのは、気が遠くなりそうです。特に旧約聖書に関するものは、何時間も費やして、シリーズでツアーをしなければならないと思います。しかし、新約聖書の、イエス・キリストが生まれられる前後、紀元前30年くらいから、初代教会の時代、紀元6,70年までのローマとユダヤに時代と地域を絞るなら、展示室番号69と70を回れば、十分だと分かりました。

 それから、2週に亘って、日本語コミュニティー誌に案内を掲載しました。けれども、今回は実験的なツアーですし、あまり大勢になると、博物館側から止められたり、団体引率と館内で大声で説明するための何か許可がいるのではないかと、ちょっと心配でした。が、掲載時期が差し迫っていたこともあって、外部からの問合せはありませんでした。また、館内の許可も特に必要ないようです。

 この前、ビザ申請のために英語の試験を受けて、そのために3ヶ月ほど備えましたが、それが終わって、英語の辞書をひくことはないと思っていたら、今回のツアーのためにも、2週間ほど図書館通いをしました。

 下調べの文献は、大英博物館内の図書館と、2冊のガイドブック、私の持っている聖書辞典(事典)、そしてインターネットのサイトです。

 7日(金)に、同博物館に開館時間から、閉館時間まで行って、日曜の礼拝説教を作りながら、同時並行作業で、明日に迫ったツアーの準備をしました。

 大英博物館は、木曜・金曜は夜8時半まで開いているのです。そして、特に金曜の夜は、博物館中央の屋内広場で、様々なイベント(講演会・映画会・音楽会など)が行われます。たいてい無料で、実はこの7日(金)も、少人数編成の古楽器演奏会がありました。

 そのおかげで、私は展示室69と70の最終チェックをする予定でしたが、そこへの階段が閉鎖されてしまいました。

<当日ツアー>

 11月8日(土)、その前日に、チェックできなかった69と70番の展示室を足早に見て、展示ケースの番号の位置をだいたい頭に入れて、待ち合わせ場所に行って、予定より15分遅れて、午前10時半からツアーを開始しました。メンバーは、3人の青年女子と、5人のご婦人たち。

 大英博物館は、何が印象に残るかと言うと、古代エジプトから運ばれた巨大な石像がたくさんあることもそうですが、さらにそれを上回り、石造建築物まで、そのまま飲み込んでしまう、館内の偉容さです。ルーム70から入るために、有名な『ロゼッタ・ストーン』を素通りするのは、大変忍び難いものがありましたが、仕方ありません。フェニキア、メソポタミア、エジプトのものは次回ということで…。

 ルーム70は、ローマの街とその帝国の部屋。カエサル・アウグストゥスやその妻リヴィア、その嫡子ティベリアスの青銅像や大理石像、その遺品、当時の硬貨(ヘロデ大王の青銅硬貨、ポンテオ・ピラトの青銅硬貨、ネロ皇帝横顔の描かれた金貨・銀貨など)、パウロがローマに向かうときに乗ったアレキサンドリアの船と同じ船首の飾りのついた大きなランプ、など。

 ルーム69は、ギリシャとローマの人々の生活の部屋。最初に目に飛び込んでくるのは、ギリシャの役者のマスク。それは聖書の中で主イエスやパウロが度々用いた『偽善者』の語源となるもの。また、ボクシング・レスリングの様子を描いたテラコッタ。それらは、パウロの手紙に信仰の説明に用いた当時のスポーツでもある。テラコッタのうちの一つは、被征服民が鎖につながれている様子が描かれ、それもコロサイ書2:15のパウロの言葉を彷彿とさせる。ヘブル4:12で言及されている「両刃」の剣の柄や、ユダヤも含めた当時の一般の生活を忍ばせる数々の素朴なテラコッタのランプ。マタイ5:15、ヨハネ1:7,5:35にもそのランプの光を霊的な生活の象徴として聖書は描く。医者でもあったルカが用いたであろうものと同じ当時の簡素な医術道具、イエス様に香油を注いだ女のその香油瓶(おそらく石膏)と同じであると推測される形の小さなオニキス(縞瑪瑙)の香水瓶。ザカリアが「(私の息子の名は)ヨハネ」と書いた板(おそらく木製)と同じ様式の金属製の書板。アテネで、異教の神々の前で、本当の神を知らせたパウロのその前にあったであろう豊穣神アルテミス(ダイアナ)のグロテスクな像、などなど。

 展示品ごとに、関連する聖書の箇所を挟んで、朗読しました。一番最後は、一階に下りて、ルーム22で最後。その部屋は、現在のトルコの南にあったギリシャ風神殿の前部を切り取って、そこに再現した神殿。伝道旅行中のパウロたちがそこを通ったらしい。最後の聖書の朗読箇所は、アレオパゴスでのパウロの説教。

 1時間15分ほどの短いツアー中、別の英語のグループに出くわしました。我々の説明のケースの前から、我々が動くのを待っていた大人数の人たち。それまで、同じ室内のすぐ隣で、大きな声で移動していたので、私も負けないような大声で話さないと聞こえないくらい、だと思っていたら・・・。我々のメンバーの一人が聞いたところ、彼らはエホバの証人の団体でした。

 館内ティールームで皆さんとお茶を飲んで無事解散しました。

 

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